April 01, 2011

この時代を駆け抜けた相棒たち

百式改

仙台港が津波に襲われたあの日、FELT号は仙台新港の職場で津波に呑まれ、MR-Sは中野栄の自宅で水没。ついでに携帯も自分自身が津波に呑まれかけたときに水没。横浜の本社へ連絡を取るにも交通手段も通信手段も無くしてしまった状況の中で被災地を駆け抜けたのはFELT号の前に乗っていた百式改。
百式改はジャイアントの泥除け付きのクロスバイクで、昨年12月にFELT号を導入したときに友人にゆずっていたのだが、この緊急事態に対応するために返してもらった。震災直後の一週間、仙台新港の職場からノートパソコンや資料を運び出し、電気が回復した仙台市内を往復し、安否確認のために七ヶ浜まで走り、一騎当千の活躍を見せた。この状況を打開するための糸口を開いてくれたのはまぎれもなく泥まみれの百式改。

FELT号

一見ごく普通に見えるFELT号。実は津波で4mくらい水没した。
FELT号を回収できたのは震災から10日以上たってからのこと。置いていた場所が奥まった場所だったため、さほど流されることもなく見つかった。運よく決定的なダメージはなく、毎日ちょこちょこと整備してかなり普通に乗れる状態に戻ってきた。さすがに無傷とはいかなかったものの、あの津波に呑まれながらこの程度のダメージで済んだのは奇跡的。
路面状態もだいぶ良くなってきたので、今の移動手段はもっぱらFELT号。

23:38:00 | blueskyland | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks