February 17, 2002

チェーンソーでグイグイグイ〜森林ボランティア

 仕事のほうは日々の努力の末に、ついに秘密を解き明かしたというかんじで大幅な生産アップが見えてきた。後から考えると「なんだこんなことか」と思うようなことだけど、ここまでたどり着くのに相当な試行錯誤を繰り返したもんだ。それでも最終的な決め手の改善もきちんと自分でやったのでよかった。最後のおいしいところだけを誰かに持って行かれたらこれまでボクは何やってたんだということにもなりかねないからね。

しかしながら、これでちょっと気が抜けたのとこれまでのオーバーワークもあってここ何日かボクはいろんな意味でとても不安定だった。精神的にはこれまではただひたすら精一杯やってきたので何の迷いもなかったけど、ちょっと余裕ができてしまうとどっちに向かって進んだらいいのか、何に一生懸命になったらいいのかわからなくなってしまう。これまでにもよくあったことだ。仕事に対する集中力も、頭のキレも不安定で、絶好調と絶不調が混在しているような状態になっている。ついでに階段を踏み外しかけたりもして、これはけっこうヤバイ状態かも知れない。

16日の定期修理でもこの不安定さがそのまま結果に出たようになり、最初から最後までドタバタと大変だった。いくら全体的にハイレベルで断片的に人並みはずれた発想を織り込んでいても、押さえるべきポイントというものを押さえていないとこうなってしまう。

 こういうときこそ、森林ボランティアはいい息抜きになるのだ。そういうわけでかなりの疲労&寝不足のなか、さがみ湖までやって来た。今日は団体での初参加が多く、人数的にはいつになく大所帯だった。しかし実際に作業の班分けをしてみると山作業のチームは結局いつも通り程度の人数だった。今日は4人チームで間伐とボサ刈り?(作業のじゃまになる藪や低木を切ること)をやった。ボクのチームは2人がベテランでチェーンソーを使える人で、残り2人が若手(ここでは29のボクはかなり若手)。午前中はベテラン2人が交代で雪害で折れた木などを切って、残りの2人は片っ端から藪を切りまくった。斜面が急で、土も砂利っぽくてあまりいい土の状態ではない。午前の作業が終わり、山を下りていく途中で見ているとこないだの雪でかなりの数の杉が折れたり曲がったりしていた。折れた杉の断面を見ると、年輪に沿って見事に縦に裂けていた。それから、山を下るに連れてあるところから突然土がふわふわの肥沃な土に変わり、手入れをしているエリアと手入れができていないエリアでの土の差というものを実感した。

午後は練習の意味も含めてチェーンソーを使わせてもらった。まずは午前中に倒した杉を一定間隔で輪切りにしていく。倒してある木を切るのはポイントさえ押さえていればそれほど難しくない。ポイントは、
1)チェーンの先端ははじかれるので、なるべくチェーンの真ん中か根本で切る。
2)木の重量でチェーンソーが挟まれないように、上から切るか下から切るか考える。
 (大きい木をしたから下から切る場合、上からV字に切り口を作ってから下から切り上げる)
3)チェーンが土に接触すると刃がダメになるので、土に接触しないように気を付ける。(特に下から切るとき)

これさえ守っていれば寝転がっている木ならもう難しくはない。しかし立っている木を切るときはまるで違う。立っている木を切る要領は基本的にノコギリで切るときと同じで、倒す方向にV字で切り口を作ってから、反対側から2cmくらい上を水平に切って最後は木の重量で切り口を作った側へ倒れる。チェーンソーを使うと、とりあえずとても速い。速い分、あまり状況が確認しにくい。特に最後に倒れはじめるタイミングがわかりにくい。倒れるときはけっこう恐いし、チェーンソーを使っているときは体も自由には動かないのでかなり気を使った。

 とにかく今日は「仕事したー」という実感があった。来月からはある程度チーム編成をして、グループごとに第1日曜日にも活動を行うようなのでできる範囲で参加したいと思う。

 あっ、そういえば何日か前からできていた口内炎が治りかけているのに気が付いた。やっぱりここにくると元気になれるようだ。


23:00:00 | blueskyland | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks