August 26, 2001

那須・茶臼岳(栃木県) 2001年8月25日〜26日

目的地那須・茶臼岳(栃木県)
標 高茶臼岳:1,915m
日 時2001年8月25日(土)〜26日(日)
天 気1日目:晴れ時々くもり
2日目:くもり
メンバー21名
アプローチマイクロバス利用 川崎→(東北道経由)→峠の茶屋県営駐車場 片道約4時間
コース1日目:峠の茶屋(5:35)→峰の茶屋跡(7:27~7:45)→茶臼岳(9:15~9:30)→峰の茶屋跡(11:10~11:55)→那須岳避難小屋(12:45~12:55)→沼原分岐→三斗小屋温泉(15:40)
2日目:三斗小屋温泉(7:10)→沼原分岐→那須岳避難小屋(9:25~9:40)→峰の茶屋跡(10:22~10:40)→牛ヶ首(11:57~12:25)→ロープウェー山頂駅(13:45)
コースタイム1日目:10時間 5分
2日目: 6時間20分

4月以来ひさびさの山登りボランティアの行き先は那須・茶臼岳。しかも今回は泊まりがけなのだ。

1日目
 午前0:00集合、ということは実質的に前夜発ということだ。今日はまともな時間に仕事が終わり、万全の準備を整えて集合場所に現れた。今回はビデオ係ということで借り物のDVビデオを渡されて操作方法を確認して手厚くパッキング。それから若干の共通装備をザックに入れて、それでもまだザックは軽い。やはり山小屋泊まりということでテント泊した八ヶ岳のときに比べると装備は格段に軽いのだ。
 補助席も含めて26人乗りくらいのマイクロバスに21人乗り込んでいくのでけっこう狭い。でも交通費は格段に安くつく。首都高、外環道、東北道を経て3:30ごろ到着したようだ。5:00までそのまま仮眠して、5:00から準備とミーティングで、5:35に出発した。今回は人数が多いので3班に分かれ、3人の身障者を交代でサポートする。
 このグループの場合、ペースは通常より圧倒的に遅い。コースにもよるけれど通常のコースタイムの2〜3倍かかるので、うまくリズムを合わせないといけないのだけどこれがけっこう難しかったりもする。特に今回は睡眠不足なので自分のリズムを作るのにかなり苦労した。


茶臼岳

 はじめは背丈の低い森の中の道で、小鳥のさえずりがあちこちから聞こえる気持ちのいい道だ。森を抜けると視界が開け、右に朝日岳、左に茶臼岳が姿を現す。標高自体はさほどでもないけれど、岩ゴロゴロの山肌が露出してけっこう迫力がある。峰の茶屋跡を抜けて何回かの休憩ののちに茶臼岳山頂に到着した。茶臼岳山頂付近から眺める朝日岳はなかなかな迫力だ。どちらかというとそっちに登ってみたい感じだ。茶臼岳には途中までロープウェイがあるので山頂付近はわりとラフなかっこうの人たちも登ってきていてごった返していた。

 
茶臼岳山頂(左)と茶臼岳山頂付近から見た朝日岳(右)

 このあとは再び峰の茶屋跡まで下る。このグループでは下りこそ難しい。岩ゴロゴロの道を慎重に下り、峰の茶屋跡で昼食を取った。昼食のあとは三斗小屋温泉に向けて下る。途中でかなり道が崩れて狭くなっている箇所があり、ヒヤヒヤする場面もあったけれど無事に突破した。その先も時間こそ予定よりもかかったものの、明るいうちに三斗小屋温泉に到着することができた。
 三斗小屋温泉の山小屋、煙草屋旅館にはもちろん温泉がある。それも完全な露天風呂だ。女性陣は夕食前に入り、男性陣は夕食後に入って汗を流した。そのあと軽くミーティングで、そのあとも軽く宴会で盛り上がってから寝た。

2日目
 2日目の朝は6:30に朝食。出発は7:10になった。峰の茶屋跡までは昨日来た道を引き返す。今日も今一つペースは上がらず、やや遅れ気味で峰の茶屋跡に到着した。この先は茶臼岳をぐるっと巻くようにして反対側のロープウェイ山頂駅まで歩く。このコースは茶臼岳の火山活動が活発なエリアを通るので、吹き上がる水蒸気や吹き出してきた硫黄などを間近に見ることができた。このあたりは立山の室堂周辺よりも迫力がある。


 やや遅れたものの無事に山頂駅に到着し、その先はロープウェイを利用して下った。


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August 19, 2001

さがみ湖森林ボランティア4回目

今回は道の整備と植林した斜面の下草刈り。下草刈りではキバチの攻撃を受けてキバチが眼鏡に跳ね返っていった。眼鏡で助かったというところ。


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August 16, 2001

八ヶ岳(山梨県・南アルプス山系) 2001年8月15日〜16日

目的地八ヶ岳(山梨県・南アルプス山系)
標 高赤岳:2,899.2m 阿弥陀岳:2,805m
日 時2001年8月15日(水)〜16日(木)
天 気1日目:午前中くもり時々晴れ、午後から雷雲発生で不安定
2日目:同上
メンバー単独
アプローチ車利用 川崎→(地道)→八ヶ岳美濃戸口 片道約5時間
コース1日目:美濃戸口(7:30)→(南沢)→行者小屋(11:45~13:40)→中岳のコル(14:30)→行者小屋(15:20)
2日目:行者小屋(3:50)→(地蔵尾根)→地蔵仏(4:40)→赤岳展望荘(4:50~5:30 ご来光)→赤岳(6:00〜6:40)→中岳(7:40~8:00)→中岳のコル→阿弥陀岳(9:20~9:40)→中岳のコル→行者小屋(11:00~11:30)→赤岳鉱泉(12:00)→(北沢)→美濃戸口(14:30)
コースタイム1日目:約5時間40分(休憩時間のぞく)
2日目:約9時間(休憩時間のぞく)
参考図書山と高原地図32 八ヶ岳・蓼科(昭文社)、どこでもアウトドア日本百名山を登る[下巻](昭文社)

 東京から富士山山頂まで歩ききって、ひとつの目標が終わってしまって次は何をめざそうかと考えていた。ボクは常々もう一度北アルプスに登りたいと思っている。そのためにはいくつかの問題をクリアしなければならない。そのためにはとにかく山に登って徐々にステップアップしていかないといけない。
 とりあえず今年どこに登るか? そういえば富士山から見えた山の中に「八ヶ岳」というのがあった。名前はよく知っているけどどこにあるのかもよくわからないので調べてみると、日本百名山のひとつで、標高も約2900mある。それでもコース的には1泊2日で登るにはちょうど良さそうな山だ。
 世間はお盆休みだというのに、ボクの職場にはお盆休みというものがない。しかも8月は週末が4回しかないので休日は8日だけなのだ。例によってなかなか休みが取れず、土日の出勤が多かったので結果的にお盆休みのまっただ中の15日〜16日に2連休を取ることができた。

1日目
 前日の14日の22:00ごろ川崎を出発して、オール地道で甲府の先まで走って道の駅で仮眠して、美濃戸口の駐車場には7:00ごろ到着した。準備を整えて7:30ごろ出発する。装備はザックにテント、シュラフ、火器などおよそフル装備で久々にまともな重量がある。でもフル装備で登らないといけないのははじめの3時間だけで、その先はベースキャンプに荷物を置いてデイパックで登ることができる。
 出発してからしばらくは車が走れる林道を歩く。なだらかな傾斜をダラダラと登っていくのだけど、けっこうしんどい。なにせザックが重い。何度か休憩を取りながら進み続けるといくつかの山小屋があり、この先はいよいよ山道になる。登山道は北沢と南沢の2本の沢道があり、今日はテントを張る予定の行者小屋へ最短の南沢を利用する。ザックの重さと睡眠不足で思うようにペースが上がらないものの、ゆっくりでも進み続けてなんとか昼前に行者小屋に到着した。さっそくテントを張って一息入れる。テント場は一人500円で、山小屋に泊まるのに比べたら格安だ。

行者小屋

 天気のほうは今一つで、雷の音が遠くから響いてきている。ちょっと動きにくい雲行きなのでちょっとばかり昼寝して、雷の音がおさまってきたので阿弥陀岳に向けて出発した。ここからはデイパックなのでペースは速い。これまでのしんどさがウソのよう。道ばたにはトリカブトも咲いている。阿弥陀岳直下の中岳のコルに着いた頃、再び雷が鳴り始めた。せっかくここまで来たけど雷にはかなわないのでやむを得ず行者小屋に戻ることにした。行者小屋に戻ってもすることがないのでテントの中で昼寝して、夕暮れの写真を撮って、夕食を作って食べて、明日のためにすぐに寝た。
 
中岳のコル(左)と行者小屋からの夕景(右)

2日目
 2日目は早起きした。日の出までに尾根に登り、日の出を見るためだ。3:30頃に起きて、真っ暗な中3:50に出発した。コースタイム1時間20分の地蔵尾根をコースタイム通りで登れば日の出にはギリギリ間に合うはずだ。懐中電灯の明かりだけを頼りに森の中の道を進む。よく整備されていて迷うことはない。森林地帯を抜けて岩場になったあたりでそろそろ空が明るくなり始めて、ヘッドライトの明かりなしでも見えるようになってきた。それでも急傾斜の鎖場が多く、危なっかしい箇所が多いので慎重に進み、稜線上の地蔵仏に到着した。まだ時刻は4:40。50分で登ってきたことになる。
 稜線の上は完全にガスの中で、視界は悪い。しかしときどき雲が途切れて視界が開けることもあるので日の出を見る望みはまだある。赤岳展望荘の先まで進み、このあたりで日の出を待つことにした。日の出が近づくにつれて雲は少なくなり、一面の雲海が姿を現した。反対側を振り向くと低空の空がピンク色に染まっている。やがて真っ赤な太陽が雲海から姿を現し、赤岳を真っ赤に染めていった。日の出はいつ見てもすばらしい。日が上がって来るにつれて遠くの山がはっきりと見えるようになり、槍ヶ岳などの北アルプスの山々もはっきりと見えるようになった。「いつか行ってやるぞ」と心に誓った。

八ヶ岳最高峰 赤岳

 次はいよいよ八ヶ岳最高峰、赤岳山頂(写真左)をめざす。急坂を登り切ると赤岳山頂だ。赤岳山頂では雲に自分の影が映るブロッケン現象だったけ? が見られた。雲の上にとても小さい虹ができて、その中に自分の影が映っていた。初めて見た。

 次は昨日登れなかった阿弥陀岳をめざす。天気は完全に回復して、空は青一色だ。赤岳の下りはけっこう急傾斜で、風の通り道になっていて風がものすごく強かった。行者小屋へまっすぐ降りる道との分岐を過ぎるとまた登りで、なだらかな尾根道を登り切ると中岳のピークに着く。ここも見晴らしがよく、気持ちのいい場所だ。ここから昨日来た中岳のコルまで下り、その先が阿弥陀岳への急な登りになる。阿弥陀岳は遠目ではわりと女性的な感じがする山だけど、実際に登ってみると傾斜が半端ではなく、崖を登っているようだった。頂上にはわりと広いスペースがあり、360度の見晴らしなのだけどもう10:00ということもあってややガスがかかって遠くまでは見えなくなっていた。

阿弥陀岳

 阿弥陀岳を出発し、中岳のコルから昨日と同じ道で行者小屋へ戻る。行者小屋に着くとまずテントをたたみ、荷物を整理する。登りは南沢を利用したので下りは北沢へ迂回してみることにした。

行者小屋

 まず赤岳鉱泉に向かう。赤岳鉱泉はこの辺のもうひとつのベースキャンプで、その名の通り温泉があるらしい。赤岳鉱泉のすぐ近くにはヘリポートがあり、そのおかげか赤岳鉱泉の山小屋ではいろんなメニューが販売されていた。
 その先は北沢沿いを下っていく。北沢の道は南沢以上に整備されていて迷うことはない。北沢の水、というか川底の石はものすごく赤い。鉄分が多い温泉が湧き出ているためだろう。それからきれいな蝶が多いのもこのコースの特徴だ。ときどき写真を撮りながら順調に標高を落としていった。荷物の重さも下りではさほど気にならなかった。
 
赤岳鉱泉小屋(左)と北沢の赤い川底(右)

 それほど距離を感じない程度のところで、広場に車が何台か止まっている。こんなところまで入ってこれるんだ。ここからは延々と林道が続く。南沢より多めに林道を歩かされることになる。南沢との分岐の山小屋を過ぎ、忍耐で歩き続けてやっと美濃戸口の登山口に到着した。
 美濃戸口では山菜そばを食べてほっと一息。そうこうしている間に雷が鳴り始め、小雨もぱらついてきた。昨日と同じような天気だ。帰りはあちこちで夏祭りとか花火大会があってどこもかしこも渋滞渋滞。ものすごく時間がかかってしまった。


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August 05, 2001

1年ぶりの福山

 福山から川崎へ引っ越して約1年。久しぶりに福山に戻る(行く?)機会が訪れた。今の会社に転職してから初めての出張の行き先は福山。名目は福山工場との交流会ということになっている。仕事の面ではこういう機会は非常に重要で、単に見学するとか親睦を深めるとかいうレベルではなく具体的に比較調査が必要な箇所がたくさんあり、できる限り多くの情報を得たいと思うので準備にもそれなりの時間を割いて周到に用意した。それも交流会のメンバーに入ることが決まったのが3〜4日前のことだったので、出張前はけっこうハードスケジュールを強いられた。それに出張で自分の工場を離れるということは、その間に問題が起こらないようにいろいろと気を使うんだよね。
 そういうわけで、せっかく1年ぶりに昔の仲間たちに会うチャンスなのに事前連絡は全然できず、出発日に羽田空港から何人かに電話して会う約束をした。ずいぶんと連絡もしていないのにいきなり「今日そっちに行くんだけど飲みに行かない?」という唐突さがいかにもボクらしい。さすがに電話した人の半分くらいはダメだったけど、それでもボクを含めて4人集まれることになった。行き先は前の会社の近くの焼肉屋ということで、駅まで先輩にむかえに来てもらった。この先輩は実はボクの車の前の持ち主で、ボクよりずっと前に会社を辞めて今は別のところで働いている。せっかくなので前の会社の前を通ってみたら、敷地が少し広がって駐車場もきちんと舗装されていた。けっこう景気はいいようだ。
 焼き肉屋に着いてみるとけっこう混んでいる。まだ全員そろっていないので名前を書いて待っていると、全員そろう前に席が空いてとりあえず3人で乾杯。すぐに4人目も来て全員がそろった。聞いてみると全然変わっていない面もあればけっこう変わっている面もある。今日は来れなかったけどボクと同い年の後輩はつい最近子供が産まれたとのこと。営業の仕事も絶好調のようだ。ボクが会社を辞めた頃に自動車教習所に通っていた女の子(でも一応先輩)は今は車通勤。やはり現状についていろいろと考えるところがあるようだ。当時からちょっとがんばりすぎ気味の後輩はあいかわらずほとんど休みも取らずにがんばっているんだけど、話を聞いてみると確実に成長しているのがよくわかった。ボクも今の自分の立場での成長していく方向性というものを考えないといけないと思った。
 やっぱり同世代で一生懸命がんばっている人たちと話をするのは刺激になる。1年ちょっと前まではボクもその中でもがいていたわけだから、彼らの気持ちはよくわかるし、やっぱり今でもかけがえのない仲間だと感じる。短い時間だったけど久しぶりに会えてとても良かった。また福山には来る機会を作らないといけないと思った。そうそう、今日は先輩が全部費用を出してくれたので、今度はボクのおごりでということになった。やっぱりまた1年以内には来たいと思う。
 そのあと先輩と2人で箕沖まで車で行って、缶ジュースを飲みながらいろいろと話をした。こういう感じがやっぱ福山だね。


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